沖縄県公文書館
タ イ ト ル: 沖縄戦記録座談会 名城 2 A面
資 料 解 説: 収録時間:66分18秒
開始時間 00:57:24 ~ 終了時間 01:06:18
シ リ ー ズ: 沖縄戦関係証言記録
件   名: 旧真壁村名城 18
摘   要: 疎開 / 一家全滅
備   考:
資料コード: 0000079269
【音声文字起こし】
証言者2:16日の晩ですか、16日の晩ですね。学校のところを通ってくると、けが人がいっぱいいまして、もう道は人が通る程度ですね。わずかしかあいていませんで。第何中隊お願いします、第何中隊お願いしますって、兵隊なんか言うんですよ。一般民も兵隊も、みんなもうけが人がゴロゴロしてますからね。道の周囲、両側に。

Q:死んだ人もでしょう?

証言者2:はい、死んだ人もけが人も。やっぱりけが人はもう、自分は第何中隊、人が通るたびに言うわけです。第何中隊お願いします、第何中隊お願いします。自分の中隊の番号を言いますけどね。私はそれからもう、学校の東側の方まで行きまして、治療を済ませて、あれしたらそこはまたみんな、突破するわけなんですよね。
 もうこっちもダメだというような、何があったんじゃないですか。何か東側の方にみんな兵隊は行くようでしたけど、私が治療して行ったところはそのまま***まして。私はまた一応、壕に帰りましたら、お母さんが来ていたよっていう話を聞かされたんです。

Q:今たくさんの民間の負傷者も軍人の負傷者もいたというところは、今の小学校のところですか?

証言者2:はい、小学校のところのですね。戦後そこに来ましてから、私たちが来るまではもうそのままだったんですよね。道の周囲は片付けられていましたけど、屋敷内はもういっぱいで。あの時なんか、このちょっと骨が立ってるところですね、そこのところ、山積みにされたほど死人がいました。私たちの馬小屋もですね、いっぱい死人がおりまして。

Q:馬小屋はお宅のうちのですか?

証言者2:はい。でまた、裏側この石垣の周囲はもうみんな死人ですね。もう怪我人、この一般民であるか兵隊かもわかりませんけど。それから翌年の何月頃こっち来たんですかね。私、先にね、一応あの真和志からそこに来ましてたら、ちょうど名城にいる頃に来た時もいっぱいありましたから。一応真和志ももう片付けてあると言ってたんですけどね。この屋敷内とか、なんて言いますか、囲い、石垣の木のものはとってありませんでしたので、私たちが来てから片付けましたけど。

Q:100、196件とか***、150何名でしたかね。1000、1050何人、1056名でしたかね。それじゃあ270件っていったらもっと多い***。だから、その那覇にいらっしゃってる方も多いし、内地に***。

証言者2:うちの家族なんかも3月に疎開しましたかね。3月の一番最後の***。

Q:だからまだまだ**はあると思います。約1000…

Q:ぜんぜん…

Q:1000…

証言者2:11名家族なんか全滅ですからね。
(切り替え)

証言者2:もう考えない。ただもう、ああ、早く死ねていいねー。私なんかいつこうして死ねるんだろうとしか考えてませんでしたから。死んでる人を見て怖いという考えなんかなかったですね。ただもう先に死ねていいねー、としか思わなかった。

Q:骸骨***、怖くもなかったですか? 踏んづけていっても、そばにゴロゴロやっていても怖くもなかった。

証言者2:怖くないですね。その上に寝ておっても平気で寝られたんですもん。

Q:セイシカン(生死観?)と言って、こっちに出てるのもそういうようなことですね。

証言者2:だからそれから考えると、私は幽霊なんてないと思いますよ。私はそんな中を歩いてきていますからね。

Q:だからこの世の中には見えた、ユタ***。あれが一番悪い商売です。ちょっと頼みものを脅かして、悪巧みの金儲けしてます。***。

証言者2:壕の中にいまして。

Q:相当信じていてますよ。

Q:そうですか。

Q:なんか、幽霊の話はもう確かになっていましたね。

証言者2:幽霊だって本当にいるかねえと思いますね。もう山の中をあれだけ歩いて、それから死人のそばを歩いて、死人と一緒に寝て。そういった誰もね、おい、私が寝ているよなんて起こしませんから、幽霊はないと思いますね。なんで人の上に寝るかなんて、重たいなんて言わなかったですよ。だから、そういったことはないと思います。

Q:この戦争で幽霊話がなくなっているの?

Q:いや、さっきの話で、死人の上にこうして寝たりもなされました?

証言者2:もう何かゴロゴロしてるねーと思ったら、怪我した後ですね。ゴロゴロしてるねーと思ったら、そこにもう骸骨らしいのが触って分かるわけです。私はみんな死んだ人の上に寝ているのよって言ったら、ヤンヤーって言ってみんな触ってたんですからね。

Q:ヤンヤーってぐらいしかないわけですね。

証言者2:そんなに怖いなんて思わない。目の前に手も飛んでくるし頭もコロコロって飛んでくるのも見ていますけどね。そんな恐ろしいって、ただもう戦争で弾に当たったら大変だとしか考えないですね。ただ、その弾が怖いとか、もう死ぬんだったら、いっぺんにパーンと吹っ飛んで死んでしまえばいいと、それくらいですね。あんな怪我しているのを見ていると、あんな死に方はしたくないとだけしか。女の場合は、自分は洋服もちゃんとつけて、もう人の見えないところで死んだほうがいいとしか考えなかったですね。

証言者2:即死したという人、それ後でアメリカ兵が入ってきたのか知りませんが、私たちが出てからですね。翌々日ですか、もう1人の方に聞きましたら、台なんか、寝台ですね。寝台といっても、もう戸板なんですよ。そういったものをみんなはめて、寝台にしていましたから。患者のですね、寝台は戸板をはめて、そこで、あれしていましたので。この板を全部覆いかぶしてあったそうですね。やっぱりもう死人を見たから、アメリカがおしたのか、何か知りません。

証言者2:**君はやられたんじゃないかと思って、僕はびっくり心配したよ、って、上がってきていたんですけどね。その人は 少佐と一緒に突破してどうなったか分からないんです。元気かどうかも。はい。お兄さんは今教員していらっしゃる。

Q:もうひとつですね。婦人の方なんかもいらっしゃって、若い方ばっかりですけども、生理の方はどうですかね?

証言者2:全然無いです。あの、もう壕に入ってからはみんな無いようでした。

Q:やっぱりこう、周囲のそういう恐怖とか、そういうものを?

証言者2:そうじゃないかと今で考えたら分からないですね。栄養の関係から来たのかね、それとも太陽の光線そういったものから来たのかねって話してるんですけどね。そういったのが全然無かったわけなんです。

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