沖縄県公文書館
タ イ ト ル: 沖縄戦記録座談会 名城 2 A面
資 料 解 説: 収録時間:66分18秒
開始時間 00:30:05 ~ 終了時間 00:47:10
シ リ ー ズ: 沖縄戦関係証言記録
件   名: 旧真壁村名城 16
摘   要: 「集団自決(強制集団死)」 / 徴用
備   考:
資料コード: 0000079269
【音声文字起こし】
証言者:途中で死んだのも。

Q:途中で亡くなったのは、途中はあなたの弟さん、妹さん1人ですね。

証言者:妹とおばさんとですよ。

Q:妹とおばさんは、

Q:妹、トミコ。

証言者:はい。

Q:トミコさん、トミコさん、それから、おばさん。おばさんが、お父さんの弟さんの奥さんね。

証言者:はい。

Q:おばさん、弟**。それから生き残ったのは、あんたのいとこ、この人の子どもでしたか。

証言者:はい。おばさんの長女です。

Q:ああ、つまりおじさんの長女ですね。

証言者:はい。

Q:おじさん、こっちの長女。奥さんより年上なんですね。

証言者:はい。

Q:そういう人が何もかも聞かせたんですか。

証言者:はい。

Q:それでお父さんはどうされたと、どこかに行かれたというか。

証言者:はい、もうお父さんはどこで亡くなられましたか、分かりませんですよ。

Q: 1人で歩いて行った。

証言者:途中でおばさんとうちのトミコが亡くなったもんですから、おばさんが生きていらっしゃったら、どうにか頼りになっていこうとは思われたんですけど、もうおばさんも亡くなられて、ただもう子どもたちばかっしだから。
 自分はまず生きてもお母さんと子ども、妻子は死なせて、もう歩くかはできないから、みんなね、捕虜をとられて行くから、あんたたちもいいように捕虜をとられて行きなさい。もううちは足の向くままにどこかに行くからね。もうあんたもこの子どもたちを連れて、捕虜とられなさい、いいようにしなさいねって。それから別れてもう、どこで亡くなられたか分からない。

Q:この2人も亡く、別れたんですね。

証言者:はい。

Q:この2人とも別れた。

証言者:はい。

Q:その後、他の別れた人は誰々でしょうか?

証言者:は?

Q:この2人の他に別れた人は誰々ですか?

証言者:他に……

Q:長女は、いとこの人、この人は何て言うんですか?

証言者:タケさん。

Q:タケさん。タケさんと誰になりますか?

証言者:キクさん。

Q:キクさんはどんな人ですか? キクさんは奥さんとどんな関係ですか?

証言者:いとこです。

Q:ああ、この人が。

証言者:きょうだいです。

Q:これきょうだい、次女になるわけですか?

証言者:いいえ、三女になる。

Q:姉妹ですね。姉さんが長女ですかね。

証言者:タケ姉さんが長女。キクが三女になります。

Q:この人三女、次女はどうなりましたかね。

証言者:次女は、だからうちらと一緒に、あっちのお母さんも同じ世帯から、2人ずつ、3人ずつ、分けて、セイキさんに預けられたわけです。

Q:次女はね。次女は預けられたですか。はあはあ、そうですか。預けられた。それは元気ですね。

証言者:はい、元気です。

Q:あの、もう、手榴弾投げろと言ったのは誰ですか?

証言者:あの、おばさんの夫になるわけですよね。

Q:弟ですか?

証言者:はい。

Q:あんたのおじさんが? いや、あの、兄弟。

Q:ああ、おばさんの方の兄弟?

証言者:はい。女の方。

Q:女の方の奥さんと親戚には? 本当の…

証言者:親戚にはなりませんけど、おじさんの奥さんがきょうだいですもので、一緒にやってくる。

Q:その兄弟、兄さんですかね、おばさんの?

証言者:おばさんの。

Q:弟?

Q:おばさんの弟が言ったんですね。おばさんの弟が、その、手榴弾やれと、手榴弾やれと言ったんですね。

証言者:もうみんな捕虜とられるから、もう。

Q:あなた手榴弾やれ。

証言者:もう手榴弾で早く自殺した方がいいから早くやりなさい。

Q:と言ったのはおばさんの兄弟。

証言者:と言われたらしいんですね。

Q:そのおばさんの兄弟、生きてきたんですか?

証言者:いえ、死んでおります。

Q:やっぱり一緒に、それじゃ一緒に亡くなっているんじゃないですか、この人も。

証言者:はい、一緒に亡くなっておりますよ。手榴弾のあれで。

Q:手榴弾で。

Q:その自決した時に。

Q:自決した時に。それじゃ、生き残ったのは、そのタケ姉さんと、

証言者:キクさんと、

Q:キクさんと2人だけですか?

証言者:あの、スミさん。

Q:スミさんというのはどう、

証言者:この子の子ども、この方の、手榴弾早く打つ……

Q:それで、亡くなった人の、亡くなった、方の、子ども。

Q:子どもですか?

Q:子供、いくつぐらいの人ですかね?

証言者:33歳かね、その時は?

Q:その時33歳ですか?

証言者:いいえ。今が33歳ですから。

Q:10…、まだ10にもならない。

Q:7つ。

証言者:そうですね。

Q:7つぐらい。

Q:ああ、この子は生き残り。

証言者:はい。

Q:そうですか。

Q:やっぱり、そのやった時には奥さんの兄弟は3名。

証言者:3名。

Q:亡くなったわけですね。

Q:と、お母さん。

Q:と、お母さんと。そして、その言ったおばさんの弟さん、と5名で亡くなったわけですか?

証言者:そうですね。

Q:そこで亡くなった。

Q:そして、それから出てきてお父さんと、

証言者:出てきてあのー、

Q:トミコ、妹のトミコさんとおばさんと、

証言者:はい。

Q:それからおばさんの子供3名ですか。えータケ、

証言者:いえ、途中で亡くなられたのは、うちのトミコとおばさんと2人ですね。

Q:そうですね、出てきたのは。

証言者:はいはいはい。

Q:出てきたのはタケ、

証言者:タケ姉さんとキク姉さん。

Q:キク姉さん。

証言者:はい、うちの親父も。

Q:親父さん、お父さん。

証言者:はい。

Q:スミコさん。

証言者:はい。

Q:そしてから妹さんとおばさんと、6名ですね。

証言者:はい。

Q:で、途中でその妹さんと、

証言者:おばさんが、

Q:妹さんは額をやられて、ガラガラして弾が入っていたと。おばさんが亡くなったと。おばさんはどこをやられましたですか?

証言者:おばさんはどこをやられましたか。

Q:聞いていませんか?

証言者:はい、聞いていませんですけど。うちのトミコは頭が……ここをやられたんだねーと。

Q:自分の妹さんが。

証言者:分かりよったんですよね**、すぐマク(眉間?)をやられまして。

Q:穴が開いていて。

証言者:穴が開いていて、

Q:その弾が中にガラガラしていた。

証言者:中にガラガラしていた。

Q:ここでやられた。

証言者:はい。

Q:額をやられたんだな、ということが分かったわけですね。そのことだけ頭にあるからおばさんのことはどこか、どうしたかは分からない。

証言者:はい、もうおばさんのことは、おばさんは頭はきちんとあるし、どこをやられてもう亡くなったかは、わかりません。分かりませんでした。

Q:それでは、おじさんはどうされたんですか? 防衛隊ですか? このおばさんのだんなさんはお父さんの弟の奥さんですか?

証言者:防衛隊で先に亡くなられたんですよ。

Q:あ、先に。防衛隊じゃなくて、防衛隊よりも先に。

Q:それ、戦争の前ですか?

証言者:戦争、はい。**戦争。

Q:戦争の前に。

Q:あ、どうでした?

Q:奥さんの兄さん、長男がいられますが、長男はどうなさったですか?

証言者:長男は、

Q:兄弟の。

Q:奥さんの。

証言者:内地です。その時は。

Q:疎開?

証言者:はい、いえ疎開じゃなくて、召集じゃなくて。

Q:徴用。

証言者:はい、徴用。

Q:徴用ですかな。どこの?

Q:奥さんと弟さんはご元気ですね。

証言者:はい。

Q:長男と。

証言者:いえ長男は帰ってきてですね、戦が終わって帰ってきてから……

Q:徴用から帰ってきて?

証言者:はい。

Q:亡くなったんですか?

Q:それはもう、戦争とは関係なく、沖縄戦とは関係なくですね。

証言者:はい、関係ないですね。

[進行上のやり取りのため省略]

Q:奥さんの話、よくわかったですね。別れ方も。それじゃ、お父さんどこに1人でささっと、歩いていかれたんですかね?

証言者:はい、家にも歩いていらっしゃったらしいんですけども、姉さんもその時何とも言わなかったかもしれませんけど。でも、お姉さんもその時、タケお姉さんです。

Q:タケ姉さんでしょ。

証言者:とってもなんか、もう頼りになる方がいらっしゃらないから、もう自分も、自分の向くままにやろうという気が出たんじゃないかねと、よく話しておりました。

Q:止めたんですか? 止めなかったけども、どういうふうに? まだいるわけですよね、おばさんの子どもたちが。


証言者:はい。

Q:いるわけですけども、**来て、1人で。

証言者:いやもう、おばさんとうちのトミコと一緒に**をなされてですね、ここはどこの畑のどこのところ、目印はどこ、ていうあれは知らされまして、この姉さん、教えてですね。

Q:タケ姉さん。

証言者:はい。

Q:(姉さん)に教えて。

証言者:目印を教えて、あんたたちはみんな捕虜を取られて行くから行きなさい。うちはもう足の向くままね、今、こんなになくしてもどうしようもないから、あんたたちは捕虜を取られて行きなさい。私は私の希望どおりに行くからと言って、それで別れたらしいんですね。だから2、3年後、ですかね。ヤンバルから帰ってきて、あんたのお父さんいたよという噂話もあったんですけどね。どこで亡くなられたかは……

Q:全然分からない。

証言者:こっちは全然、わからないですよ。

Q:そして、このフミコさんたちの遺骨はありましたか?

証言者:はい。

Q:ありました。

証言者:全部あの残り家族の骨は。

Q:お母さんも。

証言者:はい、お母さんも。また、あのトミコたちも全部ありました。

Q:タケ姉さんが覚えていたから。

証言者:はい、目印はどこへといって覚えておりましたから。全部。

Q:それじゃあ、タケ姉さんたちがまたこのトミコさんたちも埋めたんですか?

証言者:はい、トミコさん、あの、葬る時はお父さんも一緒ですよ。

Q:やはりこの後で亡くなった方。

Q:後で亡くなった方達を埋める時も、お父さん入れたんですか。

証言者:はい。その時も一緒ですよ。

Q:埋めて、目印つけて?

証言者:埋めてからもう、おばさんがいらっしゃらなくなったから、もう何か話し相手もないし。

Q:ははあ。

証言者:妻子ももう、自分で手榴弾で亡くしてるから。

Q:一緒なんですよ。

証言者:その時から。

Q:撃たれた、まあ、一緒なのは分かるわけですよね。

証言者:はい。

Q:そのアメリカに撃たれた時にはどういうことになるわけですかね。壕から出る時に撃たれたわけですかね?

証言者:いいえ、壕からはずっと。

Q:歩いて。

証言者:歩いてきて、なんかか合図みたいな弾で3発しか打たなかったという姉さんの話もあったんですけどね。

Q:兄さんという方ですか?

証言者:いえ、姉さんです。

Q:ああ、姉さん。タケ姉さん。

Q:タケ姉さん。

証言者:前の方から歩いてきて、もうすぐ部落の手前の方に来てからしかやられていないもんです。

Q:すぐ狙い討ちするの分かったんですかね、タケ姉さんが。

証言者:だからどんなしてやられたか、それを詳しくは聞きませんでしたけど。その時に何か一発でもあれした時にすぐ手を挙げて、捕虜でも取られようというあれがあったら助かるんじゃなかったかね、という話もあったんですけど。

Q:で、撃たれたんで、逃げたわけですか、逃げないでただ立ってたわけですかね。

証言者:伏せしたらしいです。

Q:伏せしたわけですか、そしたら?

証言者:伏せして、伏せしたらトミコと親がやられておりますからね。お父さん、うちの親父も助かって。

Q:と、タケ姉さんと。

証言者:これが亡くなってから、また***んじゃないかと。

Q:まあ、いなくなってから、兵隊、1回兵隊がいなくなってから。

Q:もう3人だけしか残っていませんね。

証言者:はい。

Q:タケ姉さんと、このもう1人の妹。

証言者:キクさん、スミさん。

Q:いや、あの、そこでは、その手榴弾一緒にやった人では、もう3人しかお父さんに、タケ姉さんにも。***。

証言者:スミさん、キクさん。

Q:いや、キクさん。

Q:タケ、キク、スミ、ですよね。タケ、キク、スミ。

証言者:それだけけは生き残っているわけです。

Q:と、お父さんと。

Q:手榴弾の時にスミさんも一緒ですか。

証言者:はい、一緒ですよ。この子一緒ですよ。

Q:スミさんは預けられた方じゃないですか?

証言者:はあ?

Q:スミさんは預けられた。

証言者:スミさんは預けられた方じゃないですね。

Q:タケさんと、そうすると、

Q:4人は残っている?

証言者:3世帯ですからね。うちらの世帯からはトミコとお父さんが生き残って、またこっちの世帯からはタケ姉さんとキクが残ってですね。またもう一人の世帯からは、スミさんが残っておるわけですよね。

Q:スミさんはそれじゃ今も元気ですか?

証言者:はい。だから今33歳だから7歳ぐらいですかね。

Q:スミさんっていうのはどこの人になるの?

Q:あの、弟の手榴弾もやれと言った。

Q:ああ、ああ。

Q:その時、この手榴弾やれと言った人は一緒にもう即死ですね。

証言者:はい即死です。

[進行上のやり取りのため省略]

Q:あの、こう言われたと言いましたでしょう、セイキおじさんに、君が生きている、仲良かったんですね。

証言者:はい、うちのお父さんとは仲が良かった。

Q:生きている間はこれら(子供たち?)も生かしてくれ、もし君が死ぬような場合はこれらも殺してくれ、という。生きている間は……そういうようなことを聞いたと言って。

証言者:はい、親父、話の**も聞きましたんですよ。一緒に捕虜を取られるぐらいなら、あんたも一緒に手榴弾で死なしてくれという話ですよね。捕虜を取られて、もうどうのこうのされるよりか。あんたも一緒に、まあ毒薬も持っているし、飲んで死なすか、また手榴弾でやるか。

Q:奥さんずっと毒薬持っていられましたか?

証言者:はい。

Q:それは捨てましたか?

証言者:捨てました。

Q:あの、捕虜なる時に。

証言者:捕虜になる時に。もうあの…

Q:お父さんが毒薬くれたんですか?

証言者:お父さんがです。山田曹長さんという方、**部隊があったんですよね。その方とお友達になってですね。なんか日本の友軍のビラが撒かれる時に **も話し合って。

Q:じゃあ、お宅は 奥さんの里は、実家は 弟さんが継いで今、いられますね。

証言者:はい。

Q:そうした***。

証言者:そうですね。

[進行上のやり取りのため省略]

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