沖縄県公文書館
タ イ ト ル: 沖縄戦記録座談会 名城 2 A面
資 料 解 説: 収録時間:66分18秒
開始時間 00:19:05 ~ 終了時間 00:30:05
シ リ ー ズ: 沖縄戦関係証言記録
件   名: 旧真壁村名城 15
摘   要: 「集団自決(強制集団死)」 / 遺骨収集
備   考:
資料コード: 0000079269
【音声文字起こし】
証言者:話は前後ろになって、あれですね。

Q:いえいえ、ではまた。

証言者:その時からはもう、お父さんたちとも絶対会われないわけですよね。もう中に入ったきりで、もうあまり激しいもんですから、出られないで。あれしたんですけど。
 いとこの姉さんと、うちのお母さんがあの、4名兄弟ですか。兄弟のお母さんも、またこの兄弟のお母さんも一緒に、3世帯ですよね、一緒であられたわけですね。で、前の方にいらっしゃって。

Q:こっちですか。

証言者:今のビーチの、はい、ビーチは手前になっておるんですけど、向こう側にいらっしゃって。3所帯、住んでいらっしゃったらしいんですよ。でも、もう6月頃ですか、玉砕になっておりますのはね。

Q:13、4日ですね。

証言者:だから、もう間もなくうちらと別れてからは玉砕になったんじゃないかね、とうちも思っておりますんですけど、あまり月日は分からなくてですね。お父さんたちも世帯、3世帯住まれてそして、間もなくじゃなかったかねー、と思うんですけど。みんなが捕虜を取られていくのですね、うちのお父さんとまた弟の嫁さんもですから。弟の嫁さんがかね、この兄弟のおばさんがどこかで話しておりましたんです。

Q:おかあ、いや、お父さんの弟の。

証言者:はい。

Q:あんたのおばさんで***。

証言者:はい。で、この方が、「早く、今もう大変ですよ。すぐアメリカの捕虜取られますよ。早く手榴弾打ちなさいよ」という話だったんです。この方が話しましたから、うちの親父もすぐ取って投げられましたかもしれませんけどね。その当時、もうみんな。
 うち姉さんによく聞くんですよ。あんたたち、この手榴弾お父さんが投げるときにはどんなして(どんなふうに)見えたか。みんなうつ伏せしていなさいと言うたから、もう子どもも親も全部うつ伏せになってですね。このうつ伏せになって、すぐバン、としてしかわからなかったという話をやるんですよね。
 で、その時には、うちの母は手首が切れて、また2人、うちのきょうだい、フミコ、シゲコ、エイスケですかね、3名は即死だったらしいんですよ。それでトミコという、うちのお父さんの兄弟の嫁さんですよね。その方が助かられて、もうこれだけ助かったから子どもたちのところに行こうねって話しておりました。話されたらしいんですよ。
 それで夜、うちらのところに帰ってくる途中で、おばさんもやられてですね、なんか、合図の弾だったらしいんですけど3発、打たれて。おばさんが途中でやられる。また、うちのトミコという子どもが、きょうだいがまたこっちやられてですね。

Q:うん。

Q:この真ん中ですか。

証言者:真ん中です。

Q:トミコさんはいくつになるんですかね。

証言者:トミコさんいくつになりますかね。その時うちが17歳で3女ですからね。

Q:あ、3女。妹さん14、5になって**。それか一番下の弟、8歳で亡くなっています。

証言者:じゃあ8歳じゃなかったんですかね、このトミコという子どもは。シゲコ、トミコは10歳ぐらいになりますね。

Q:10歳ですか。

証言者:はい。

Q:その上は?

証言者:その上はまたフミコという。

Q:フミコ、もう1人妹さんいますね。

証言者:あの、エイスケ。

Q:妹さん。

証言者:ああ。

Q:次女。あなたは長女でした。

証言者:はい次女はフミという。

Q:あ、フミコさんは次女ですか。

証言者:はい。三女がトミコですね。

Q:三女がトミコ。四女は?

証言者:四女はいないですよ。

Q:そうですか。***。末の弟がいたんですね。

証言者:はい。

Q:即死したのは誰ですか?

証言者:即死したのは、エイスケと。

Q:エイスケというのは、

証言者:と、次女とですね。エイスケとシゲコ3名だったらしいんです。

Q:フミコと?

証言者:フミコ。いえ、トミコは途中でやられているんですよ。

Q:トミコは途中でですね

証言者:はい。

Q:フミコがああ、次女。フミコが即死ですね。

証言者:フミコが即死で、あの、エイスケも。

Q:エイスケは何男ですか?

証言者:四男ですね。

Q: 四男。エイスケ四男。もう1人は?

証言者:えっと、フミコに、シゲコ、エイスケ、3名が即死にして。

Q:シゲコは何女ですか?

証言者:シゲコは四女。

Q:四女ですか。

証言者:四女になっておりますね。

Q:シゲコですね。

証言者:はい。

Q:***。

証言者:はい。

Q:その弟がいますね。その弟。尋常3年になっているのはシゲコですね。

証言者:尋常3年。

Q:ぐらい。4年と3年。8歳になっているのは、一番下は。

証言者:一番下はエイスケじゃないですか。

Q:弟でしょ。エイスケ。これも即死ですか。

証言者:はいエイスケとトミ、いえ、シゲコと。

Q:シゲコと。

証言者:フミコが即死だったらしいんですよ。

Q:次女と。

証言者:次女、三、いえ、即死は。

Q:次女と、

証言者:次女と。

Q:四女と、

証言者:四女と末の男の子と、

Q:末の男の子と。

Q:3名ですね。

証言者:はい、3名即死で、また。

Q:トミコですか?

Q:いや、トミコは後で。

証言者:トミコは途中で。

Q:シゲコが即死ですね。

Q:そうです。

証言者:はい。

Q:シゲコが即死で、トミコは途中で。

Q:額を撃たれたんですね。

Q:はい。

証言者:額を撃たれて、あのー、うちらがもう骨拾いの時ですね。ガラガラしておりました。拳銃の弾が、小銃の弾ですかね。中に入ってですね、頭から抜けないで、もうあの……。

Q:頭の中。

証言者:もう頭の中でガラガラしてですね、入っておりましたんです。だからもう、出たらどうにかあんまり厳しくなかったはずだけど、とても苦しかったんだねー、と思ったんですけどね。こっちの頭の中にガラガラしていたんです。

Q:ああ。

証言者:だから、その時に姉さんの話、あの…

Q:姉さんというのは誰ですか?

証言者:いとこの姉さんですよ。

Q:いとこの姉さん。

証言者:だから、その時にさえも、お父さんたちが手を挙げて出ていたら、こういうことなかったはずだけど、もう、負け嫌いなもんですから、いつも日本魂という、あれが心のうちに残っておりますので、もうとことんまで負けないで、合図の弾の時も隠れようしたから、こっちのキビ畑の方ですよね。ここに隠れようとしたから、おばさんとうちらの三女もやられてですね。で、こっちで2人とも葬られておったんですよ。

Q:このおばさんは奥さんの、お母さんの妹ですか?

証言者:お父さんのあの、***。

Q:ああ、お父さんの。それでお父さんの弟さんが?

証言者:弟さんは前に亡くなられましたんで。

Q:それじゃあ、話しましたのは奥さんのいとこさんですね。

証言者:はい。いとこの姉さんは一緒でしたけど、この手榴弾の弾から抜け出して、まあ、生き残ってですね。

Q:手榴弾の弾から生き残ったのは誰々ですか?

証言者:あの…。3名ぐらいですね。

Q:3名、あの、おばさん?

証言者:おばさんの子どもと。

Q:おばさんは、こっちでやられたんですか、

証言者:はい。いや、おばさんは、手榴弾のために生き残られたものは、途中で死んだおばさんもですか。

Q:はい。

証言者:はい。じゃあ、5……7名ぐらいですね。

Q:手榴弾では、でもお母さんが手切れられて。それかしばらくして亡くなられたんでしょう?

証言者:はいはい。

Q:そこで亡くなったんでしょう。

証言者:はい、そこで、手が切れて、あまり出血したものですから。子どもがちょっと水飲ませてくれよと、お母さんが叫んだもんだらしいですよ。で、叫ばれたら、いとこの姉さんが、絶対お水やらないでよと話したらしいんですけども、お母さんがあまり苦しそうで、お水飲んだらとっても楽そうなのにという気持ちもあったかもしれませんけど、着物の内側に隠して水をお母さんにやったら、そのままもう亡くなられたらしいんです。その場で。

Q:その場でね。

証言者:だから手榴弾で生き残られたのはお母さんも入れます?

Q:いや、お母さんはもう亡くなってますから。生き残ったのは、それじゃこっちに書いておきますよね。

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